カナダのバンクーバーで行われたInternational Conference on Entertainment Computingに参加してきましたD3の山西です.
この学会は,エンターテイメント!を実現するための様々な研究が毎回発表されるのですが,今年はStory TellingやGame関連の発表が多く,研究の位置づけを考える上で非常にためになるコメント等をいただきました.
今回は,感性的選曲システムを発表したのですが,ゲーム関連の研究を行なっている参加者が多かったことから,純粋に音楽を楽しむだけではなくマルチメディアエンターテイメントの楽曲検索ツールとしての応用可能性を進言してもらったりと,有意義な議論ができたと思っています.
さて,このバンクーバーは僕にとっては非常に意味のある土地だったりします.
今から12年前,中学校3年生の時に交換留学生として約一ヶ月弱の間,初めての海外滞在をしたのがバンクーバーでした.
当時は,中学で英語を学んだばかりでよくわからない状態で渡航し,現地では "locker"を"rocker"と言ってしまったり,"McDonalds"が"Make donuts" に聞こえてしまったりと,それはそれは苦労しながら英語しか聞こえない環境で過ごしたことを覚えています.
ただ,その時の経験はその後の自分の考え方や生き方に大きく影響を与えたのではないかなと思っています.
滞在中に向こうの中国系の女の子と仲良くなったり,帰国してから一緒に留学した女の子と仲良くなったり...あれ?違うか.
少なくとも,その時に感じた所謂カルチャーギャップと,中学で学ぶ英語と実際の英語とのギャップは今の僕を形成しているもののなかで欠かすことのできない要素です.
今の,音楽活動や研究活動は全てこの時の留学から始まったと言っても過言ではありません.
そんな,少しノスタルジックな気持ちを感じながら,自転車でスタンレーパークで迷い,カジノでは中国系カナダ人と喧嘩をし,不味いルートビアをたくさん飲みながら過ごしました.
また機会があれば行きたいと思いました.
というか,住んでもいいくらいです.
そんな,刺激的で懐かしく楽しい国際会議出張となりました.