はじめましてこんにちは、D1の木村です。
5月8-13日にかけてオンライン開催された国際会議SIG CHI2021 ACMにてStudent Volunteer(以下SV)にてスタッフ参加させて頂きましたので報告します。SVは国際会議で学生スタッフとして学会運営をお手伝いをする役割になります。SVをするメリットとしては他の学生スタッフと共に学会を作り上げる、学会参加費が免除になる、そしていろんなセクションで発表者のお手伝いをするので仲良くなれるチャンスがあることです。
CHIはHuman Interaction(ヒューマンインタラクション)分野で世界トップカンファレンスです。日本は東京大学の暦本研究室や稲見研究室がこの分野では有名です。
論文やデモ、Workshopの採択率は平均して30%未満という難関の国際会議になります。SVも世界33カ国から1000以上の応募がある中で約190名の学生スタッフが選出されました。その内日本国内の学生はわずか11名と応募が通過するにもかなりの難関でした。
CHI2021は本当は日本の横浜で初日本開催でしたが、残念ながらコロナ禍の影響で現地開催はされずオンラインのみとなりました。
その中でもDemoで日本人がゼリーの中に花や模様を描くフード3Dプリンタの発表でベストデモ賞を受賞するなど日本の活躍が見受けられました。
私はオンライン上でのSVとして口頭発表やWorkshopでのzoom会場での共同ホストとなり、タイムキーパーや入退室の管理をしたり、時に発表者管理をしておりました。
SVの思い出としては、日本開催でも世界中の方をサポートしなければならず24時間体制で仕事をしたり、時にオンライン上で世界中の人と協力しながら仕事を進めたことです。
私は途中で中々仕事で困っていることがあっても言い出せずにいたら、学生ボランティアのリーダーが心配して直接メッセージをくれました。正直に仕事のやり方でわからないことがあることを伝えると
「ここに居るボランティアはエキスパートです。困ったことがったらきちんと言語化して伝えなさい。」
と言われとても衝撃的でしたが、世界の学会で活動するにはよりハッキリと自分の意見を言うこと、そして自ら積極的にコミュニケーションを取らなければならないと実感しました。
最終日にはJapan Nightとして日本人の参加者約30名でオンラインで集まり議論する中で偶然にもMITの石井裕先生とお話しする機会を得ました。そこで「来年はボランティアではなく、面白い研究で参加しなさい。楽しみにしているよ」と言われてことが心から嬉しいことでした。
最後の夜はSVが50名オンラインで集まり交流会を開き、Gather.townというツールで一緒にゲームしたりアートコラージュを制作したりして楽しい思い出ができました。
オンラインでもポジティブに考え前向きな姿勢にとても大きな学びを得ました。
これでCHI2021のレポートを終わります。参加された方々発表者の皆様スタッフの皆様お疲れ様でした!
来年度のCHI2022はアメリカ・ニューオリンズです。その頃にはコロナ禍が収束して再びみなさんと会える世界になっていますように!
https://chi2021.acm.org/